加藤周一さん

浅田彰さん
朝日新聞』2008年12月6日

最後の正統派知識人だった加藤さんの死で,「基準」が失われたことをあらためて痛感する。戦前・戦中の日本が情緒に流されたことへの反省から,加藤さんは徹底して論理的であろうとした。見事に一貫した生涯だったと思う。

加藤さん,ありがとう。「上野毛の寓居」という表現が好きだった。