マリーヌと国民連合

畑山敏夫「2012年大統領選挙・国民議会選挙と「マリーヌの国民戦線(FN)」」佐賀大学経済論集

反体制的な異議申し立て路線を転換して,政権への道を開くための自己刷新が真剣に追求されることになる。

党のイメージ転換によって有権者のFN に対する忌避・嫌悪感を緩和して信頼感を醸成すること,そのことによって支持を拡大することを目的としていた。

「脱悪魔視(dédiabolisation)」(忌み嫌われるイメージを払拭すること)によって党に信頼性を付与する戦略を意識的に追求している

逸脱的言動を回避し,政策的な提案をする信頼できる政党としてイメージ・アップを図った

グローバル化の時代が国民のなかに醸成したエスノセントリック(自民族中心主義的)で外国人嫌いの感情を広範に動員することで,「自国民優先」の主張は異議申し立ての役割を超えて,FN のイデオロギーや政策に有権者の支持をもたらす手段になっている(「アイデンティティポピュリズム」)

 

最悪でも高市政権か

最悪でも高市政権なのか。

草の根の保守主義運動は、新しい歴史教科書や従軍慰安婦問題で、大きな勢力を持っていた。それが、既成政党不信という形で参政党への支持につながった。

でも、単独では政権は獲得できず、自民党が主となる連立政権が不可避である。

所詮、高市をはじめとした自民党に篭絡されてしまうのでは。

参政党はそんなに

石原慎太郎橋下徹と比較して、そんなにひどいのか。

むしろ、石原や橋下を持ち上げてきたのがメディアなのではないか。

手のひらを返したように参政党を非難しても、

むしろ、支持者を固定化してしまう。

トランプ支持者と同じように、メディアは偏向している敵であるとレッテルを張られているだろうから。

これからの政局

石破続投⇒連立組み替え

①あり⇒自公国中道右派連立政権 ②なし⇒(いずれ)辞任

石破辞任⇒総裁選挙

小泉進次郎、林、赤澤⇒連立組み替え

A あり⇒自公国中道右派連立政権 B なし⇒少数政権

高市早苗⇒連立組み替え

A あり⇒連立想定できず B なし⇒少数政権⇒総選挙⇒自公維新参政保守連立政権

トランプ支持者との共通性

参政党を批判、非難しすぎると、柔らかい支持者を固い支持者に追いやってしまわないだろうか。理非ではなく、あちら側とこちら側との意識が判断の根拠になっている。

去年のトランプのように。一時支持率が逆転したのに、最後は大勝した。

参政党もトランプの支持者も、批判非難を受けると、「敵と味方」との志向を強め、陰謀論的に異論を排除し、支持を強固にすることになるのではないか。

だからといって、何もしないわけにはいかないけれど。

自由を守るための懸命な活動が分断を固定化する。

二十四史

岡本隆司二十四史』(中公新書、2025年)

岡本さんの名前は知っていたし、文章も読んだことはあるけど、

二十四史とは何かは知らず。『史記』がその始めだったことも初めて知る。

無知の極みであるが、それども楽しく読み進められた。

断片的な知識が体系化された喜びを得た。

二十四史―『史記』に始まる中国の正史 (中公新書)