マリーヌと国民連合
畑山敏夫「2012年大統領選挙・国民議会選挙と「マリーヌの国民戦線(FN)」」佐賀大学経済論集
反体制的な異議申し立て路線を転換して,政権への道を開くための自己刷新が真剣に追求されることになる。
党のイメージ転換によって有権者のFN に対する忌避・嫌悪感を緩和して信頼感を醸成すること,そのことによって支持を拡大することを目的としていた。
「脱悪魔視(dédiabolisation)」(忌み嫌われるイメージを払拭すること)によって党に信頼性を付与する戦略を意識的に追求している
逸脱的言動を回避し,政策的な提案をする信頼できる政党としてイメージ・アップを図った
グローバル化の時代が国民のなかに醸成したエスノセントリック(自民族中心主義的)で外国人嫌いの感情を広範に動員することで,「自国民優先」の主張は異議申し立ての役割を超えて,FN のイデオロギーや政策に有権者の支持をもたらす手段になっている(「アイデンティティのポピュリズム」)
トランプ支持者との共通性
参政党を批判、非難しすぎると、柔らかい支持者を固い支持者に追いやってしまわないだろうか。理非ではなく、あちら側とこちら側との意識が判断の根拠になっている。
去年のトランプのように。一時支持率が逆転したのに、最後は大勝した。
参政党もトランプの支持者も、批判非難を受けると、「敵と味方」との志向を強め、陰謀論的に異論を排除し、支持を強固にすることになるのではないか。
だからといって、何もしないわけにはいかないけれど。
自由を守るための懸命な活動が分断を固定化する。
