火曜日の八木信一『廃棄物の行財政システム』(有斐閣,2004年*1)の「地域システム設計論」

今日の格言

政策は進化する
100%の政策はない。政策経験から課題をおさえて,日本や地域の政策にいかすこと。

農業における条件不利地域に対する直接支払い制度から明らかになることは,農村を維持・活性化するために農業をどうするかを農村地域政策という観点から考えなければならない。

環境税
単なる増税ではなく,維持可能な社会をつくりあげていくための方法である。
環境型税制改革。税制を資本や労働への課税から環境へと転換する。
税収は中立でなければならない。増税は減税によって相殺されるように制度設計する。増税される側の不満を軽減する。
環境税を導入することは社会システムの変革を伴うものだ。したがって省庁縦割りでは導入は不可能である。
このような課題にこそ政治主導が求められている。
また,社会の側がそのような政治決断を促すような動きを起こしていかなければならない。

先生の話のわかりやすさと内容の斬新さを伝えられないのが残念です。
次回は,廃棄物の問題,それ以降は社会関係資本の問題,最後にガバナンスの問題をとりあげるそうです。