政策対立

増税か,歳出削減か。
所詮,小さな政府を前提とした,与謝野馨経済財政担当大臣が言うように,カレーライスかライスカレーの違いである。
以前は自民党内でも,「対米協調か自主独立か」,「均衡財政か積極財政か」で権力闘争が行われたことがある。
いま,安全保障政策でも日米安保条約の改訂に匹敵するような自衛隊アメリカ軍との一体化・融合が行われている。
外交では「アジア重視」か「対米優先か」で対立軸があると思う。
自衛隊アメリカ軍の一体化と相互不信を植え付ける外交ではなく,相互対立をこえる,相互信頼による東アジア共同体の設立による地域の平和と安定の枠組みの構築である。
経済政策でも,格差を放任する「自由競争」か,政府が積極的な役割を果たす「社会的公正」か,で対立軸は明らかだ。