『権力の病室』

予想通り読み応えのある本である。普段は通勤途中からしか読まないが、今日は仕事の休憩時間に読む。
小説のようだがノンフィクションである。まるで同時代に経験しているような臨場感がある。
政治家の回想録もあながちうそではないことが分かる。
私の好きだった伊東正義と田中六助が頻繁に出てくる。
伊東は89年のリクルート事件のとき総理就任を断った。田中は幹事長も経験したが病気で亡くなる。
すぐれた著書を書いている。理念と政策を持った人だ。
角栄と近かった田中六助が生きていれば加藤紘一も総理になれたのに。