松下圭一『転形期日本の政治と文化』岩波書店,2005年.

政治は、都市型社会の今日、市民相互間の市民課題の公共解決のため、「組織・制御」「予測・調整」をめざして、市民生活課題の解決をめぐる政策・制度をたえず「模索・構成」する社会工学技術である。

我が意を得たりと思う。

入江昭『歴史を学ぶということ』講談社,2005年.

「知識を愛することは人生の知恵である。」
簡潔な表現で伝える。
「このような本は一読に値する。大体2時間ぐらいかけて読んだらいい。」
どの本でも、著者がいわんとすることがひとつある。本を読むということは、このひとつのことを理解すること。

進藤久美子『ジェンダーで読む日本政治』有斐閣,2004年.

政治を競合する利益の闘争の場としてではなく、多様な組織や個々人の共通利益領域の拡大を模索する場へと組み替えようとしている。
共益追求の共生型政治へ転化させる。

私たちにとっての共通の利益は確かに存在すると思う。シビルミニマムである。