2006-11-01 藤原帰一 「私の視点 北朝鮮危機」『朝日新聞』2006年10月28日 戦争に至ってないが平時でもなく,軍事的手段よらない限り打開の難しい状況をさす概念として国際関係には危機,という言葉がある。 交渉には応じられないが,攻撃の合理性も乏しい,このジレンマが北朝鮮危機の核心にある。 相手が譲歩に応じたときに交渉に応じる準備がなければ,避けることのできる戦争を戦ってしまうからだ。 危機は制度を作る機会でもある。 的確である。