酒井啓子

朝日新聞』2005年7月30日
「たまたまイスラム教徒に生まれたふつうのイスラム教徒と,主義主張でテロを持ち込む活動家は違う」
攻撃的なセクトに加わることと,信仰熱心なこととは無関係で,それは宗教の対立というより,英米の政策に反発する政治の対立なのだ。
(政治の対立が宗教の対立におきかえられてしまっている。そして,理解不能と断罪する。自己に有利なように論理を組み立てていくのは権力の常套手段である。)