横田耕一「私の視点 皇室発言」朝日新聞12月11日

第一は天皇の政治的発言をどう見るかである。やはり天皇は私的場面においても政治的発言を慎むべきなのである。(横田氏は個人的には賛成だが)
第二は,皇室の権威強化という問題である。その発言を後ろ盾に事を運ぼうとする姿勢は適切ではない。また,メディアは天皇・皇族にのみ敬語や敬称をつけている。これは誤った印象を国民に与える。
第三は,天皇や皇族の公務とは何か,だ。なし崩し的に「公的行為」として公務の枠は広がってきた。原理的に考察されることなく場当たり的に既成事実化されつつある。