地域自治

滋賀県知事の国松善次さんは,法制面からの分権改革として,「地方自治」の概念を「地域自治」という概念に改めるべきだと主張されています*1。「地域自治」とは,地域のことは自らの責任と権限で地域が決定するということです。
憲法の「地方自治」の章も「地域自治」の章に改め,「地方自治の本旨」というあいまいな理念に代えて,「地域自治の基本原則」にするべきだといいます。
それは,「住民と地域の自治体による自己決定・自己責任原則」とヨーロッパ地方自治憲章で普遍化されている「近接及び補完の原理」です。

*1:朝日新聞 2004年11月10日「私の視点」