今、「社会思想史」の講義が終わりました。
担当は非常勤の寺田光雄先生です。以前は埼玉大学経済学部で教授をしておられました。
学生の教育に熱心な方です。
個人として、自らの問題として、当事者意識をもって、いかに政治や社会を認識するか。それがこの講義の課題だと思います。
日本の現代史を対象とした講義で、今日は教育における戦後改革と冷戦体制化におけるその反動についてでした。
講義ではよく映画のことが取り上げられるのですが、今日は「父と暮らせば」の宮沢りえの演技が見事だったとおっしゃっておられました。
私は井上ひさしの戯曲しか読んだことがないのですが、淡々とした日常生活とヒロシマという現実の対比が鮮やかだと思います。また父と子の思い、犠牲になった人と助かった人の思いが、胸がしめつけられるぐらいに簡潔だけど濃密に描写されていると思います。
前回は、NHK教育テレビで放送された丸山真男の「超国家主義の論理と心理」についての番組を見ました。
それにしても、丸山さんは愉快な話し方をされるのですね。
聞いていてとても楽しくなりました。
『丸山真男全集』ではもっぱら講演を文章化したものばかり読んでいたので、話を聞いていて、以前読んだ文章が「話されたもの」としてうかびあがってくるような気がしました。
ちなみに、ヴァイオリニストの諏訪内晶子さんも社会認識を深め、自分を確立するために丸山真男を読んだと講義でふれられていました。
以前、読んだ『ヴァイオリンと翔ける』でも言及されていたと記憶しています。
昨日の午後9時から今日の午前4時45分までアルバイトでした。
今日は仕事は休みなのですが、深夜の勤務は休みの日の時間の使い方がむつかしいです。
夜働いているので、昼間寝ることになるのですが、休みの日は昼間寝すぎると夜寝られなくなります。
今日は4時間しか寝ていないので、夜はぐっすり寝られると思うのですが、今は睡眠不足で頭がボーとしています。
これからカントの「哲学」の講義だと思うと少し憂鬱です。