引越し顛末記

ずっと明美さんが気に入っていたアパートに空室が見つかったので,引越しすることにした。
でも,まだそのときは入居中で内覧出来なかった。12月3日にようやく部屋を見ることが出来て,想像以上にステキなところだったので気に入ったのだけど,12月25日には契約して欲しいと不動産屋さんに言われる。
それからすぐにそのとき住んでいたアパートの退去の手続きをして,1月3日に引越しすることにする。
怒涛のような1ヶ月であった。
毎日仕事から帰ってくると段ボール箱が増えて,部屋が片付いていたので,明美さんの頑張りに驚く。
私は当初はそれほど引越しに乗り気ではなく,むしろ,なぜ引越ししなければいけないのか疑問に思っていた。明美さんに暴言を吐いたこともあった。
今ここに住んでいて,これ以上の環境はなかなかないのではないかと思う。
なんか感じの良い特別支援学級のある小学校も近くにある。
アパートは突き当たりにあるので,ほとんど車も来ない。静かそのもの。神社が隣にあって,3階建てのアパートの屋根より高い木が林立している。
図書館も公園も近い。スーパーもたくさんある。
今回の引越しは大成功である。明美さんの判断は間違いなかった。
私の愚かさを恥じるしかない。
近所の道路はそれなりに複雑で,明美さんは引越しの当日に迷った。
なぜか反対に曲がってしまうらしい。