2007-04-22 宇野重規 『朝日新聞』2007年4月7日 現代の不満の特徴は,一人ひとり多様で,ますます個別化する傾向を持っている。 そのような不満は「自分」固有のものとして受け止められている。 「自分」の思いと政治をつなぎとめる言葉。聞いた人間に「それは自分の問題だ」と思わせる言葉。 言葉の発見が必要である。政治の言葉はすぐに手垢がついて陳腐化する。