社会政策集中講義。
先生は大平さんが最もデキががよかったとおっしゃっていた。
大平正芳さんは軍事や外交による国家安全保障ではない総合安全保障論や，田園都市構想を発表し，旧来のパラダイムを転換しようとした。
田園都市構想の文脈で個性的な地域社会という自治分権的な考えとともに提案された「日本型福祉社会論」が，「自立自助」という言葉だけがその後の新自由主義的改革に利用された。
私も大嶽秀夫さんの『新自由主義的改革の時代』を読み，太平さんの田園都市構想に興味があったので，尊敬する先生が同志と思いうれしかった。
城山三郎さんの『官僚たちの夏』にも大平さんと思しき人物の描写がある。
