三谷幸喜の「杉村太蔵論」

三谷幸喜「ありふれた生活」『朝日新聞』2005年10月12日

僕には変わったようには見えなかった。
テレビタレントとして腕をあげたと言うべきか。
彼はしっかり笑いを取った。
真面目な顔で面白いことを言ったほうが,もっと面白いという「笑いの原則」に彼は気づいたのか。
党のえらい人に言われるままに会見を行い,その上で「でも面白い奴」というアピールを忘れなかったタイゾー氏。好感度は上がり,しかも偉い人たちを満足させた。結構したたかな男。

三谷氏は10年以上前に注目する政治家として小泉純一郎さんを挙げたそうです。20年後のタイゾーも要チェック。
(やっぱり三谷幸喜は分析が鋭い。僕もタイゾーが笑いをとっているところや目が笑っているように見えるところには注目していたのですが,このような論理的な分析はできませんでした。)