さいたま市長選挙『朝日新聞』埼玉13版

石川真澄さんのように投票のデータを自分で分析しようと思ったが,新聞に掲載されていたものの方が正確だったので(私は計算間違いをしていた),そちらを。
投票率 35.51%(46.41%)( )内は前回の数字,以下同様。
現職で自民公明が推薦した相川宗一さん,絶対得票率14.7%(16.8%)
新人で事実上の対抗馬だった中森福代さん(以下敬称略)
得票率 旧大宮市 中森49% 相川29%,旧浦和市 中森31% 相川50%
朝日新聞出口調査によると,相川は自民支持層の65%,公明支持層の85%を固め,中森は民主支持層の53%,無党派層の40%の支持。
(前回の選挙と同様に旧大宮と旧浦和との地域的な偏りが顕著である。中森さんは共産党との選挙協力が直前まで行って頓挫していた。相互にマイナスの影響もあるであろうから,中森さんに共産党の票を単純に加算することはできないが,かなりもったいないことをしたと思う(相川と中森が13,818票差,共産党推薦候補が63,880票。最近でも西東京市小平市共産党と組んで勝利している例があるのであるから。)
浦和区では市議の補欠選挙もあったのだが,市長候補よりも市議会議員候補のほうが得票数が多い。相川宗一市長21,766票,原田健太22,807票。当選された原田さんは民主党公認の38歳の候補者である。有権者にとって市長よりもこちらのほうが魅力的だったであろうか。ここにも,親子3代続けて旧浦和市長で,旧浦和市長時代から5回連続で当選した相川時代の終焉の可能性を見ることができると思う。
でも,突然やめて40代の官僚なんかを市長に擁立して,変化のない市政が継続するのが一番つまらない。私たち市民の力量が問われていると思う。