早野透さん(朝日新聞2004年11月16日)

宮沢喜一さんの憲法論を、9条の存在が歯止めになったとする「解釈改憲肯定論」ととらえていました。
立憲主義の観点から解釈改憲には疑問がありますが、話としては面白いと思いました。
以前、樋口陽一さんが、二大政党制による政権交代よりも、戦後日本の一党優位政党制での野党の抵抗を評価していたのと共通するリアリズムがあると思いました。
実際問題として、自民、民主の二大政党制実現による私たちの利益は何なのかが分かりずらくなっていると思います。
自民、民主のちがいよりも、社会党による抵抗の方が私たちの利益になっていたのではないかと思うところもあります。