楠田実

楠田實日記―佐藤栄作総理首席秘書官の二〇〇〇日
宮澤喜一を高く評価していた。
エリート好き。後年,大国の大使になるような外務省の官僚の名前が多数。
中曽根康弘は風見鶏で信用できない。右翼に脅されただけで態度を変えてしまう。
竹下登とも親しい。
低所得者向けの都営住宅に住んでいたのに,いつのまにか,ゴルフクラブの会員。
記者は,接待を受けるばかりか,餞別も受け取っている。
若泉敬以外の登場人物との金銭上の関係が伺われる。楠田自身も,お金を受け取っている。
ブレーン政治は,佐藤政権からなのか。大平や中曽根は,それを受け継ぐもの。
保守化の80年代に活躍する,当時30代の保守の学者を網羅している。慧眼。