高階秀爾さん

ec319132008-04-13

「美の現在」『朝日新聞』2008年4月9日

「美しいものは永遠の喜び」
西欧世界はその最も典型的な具現化を理想的な人間の身体,それも特に女性の裸体像に見るという美意識を発達させた。
ウルビーノのヴィーナス」
天井の存在というよりも,きわめて現実的な,文字通り生身の女性に変貌しているのである。
豊麗な色彩表現の中に女性の美しさを余すところなくろなく描き出したこの名品はまさしく「美しいもの」を見る喜びを十分に与えてくれるであろう。