福田康夫さん

麻布中・高、早稲田大学政治経済学部
麻生への対抗上強硬な発言を行っているが基本的にリベラルな方だと思う。藤原帰一さんも評価していた。
初めての外遊は中国と韓国ではないか。
政治とは利害を調整することである。
自民党の国会議員が自民党に投票した人々の利害を代弁するのは当然である。自分たちの利害を代弁すると考えうる政党に私たちは投票するのである。
自民党としての利害を超越しているかのごとき政治を行っていたと考えられていた(イメージされていた)小泉政権こそ例外である。
小泉政権の負の側面を克服するためにその利害を代弁する非小泉の福田が選択されたのだ。
自民党は派閥の連合体である。その大部分は「与党である」ことを目的として集まった個人の連合体である。
党内で多数派を形成した勢力が総裁を、首相の権力を獲得するのであるから、多数派を形成するために派閥ができるのは当たり前だ。

政治とは社会的諸条件から生ずる社会的諸矛盾を止揚する運動過程である。
理想と現実との乖離を埋める永久運動が政治である。
政治とは「悪さ加減」の選択である。
政治とは利害の調整である。

自民党総裁選挙に対する派閥政治復活批判は「政治とは何か」との認識の欠落から生じた錯誤である。
特定の利害を代弁する派閥の連合体が自民党である。自分たちの利害を代弁すると考える政党を私たちは選択すればいいのだ。
「あれもだめ」、「これもだめ」ではなく、あれか、これかを選択するのが政治である。