大川正彦

「政治に奪われた言葉」『朝日新聞』2006年5月31日

わかりやすい(非)論理
「既に設定されてしまった選択肢」
敵か見方かを一方的に迫るスローガン
どのようにして言葉に本来そなわる繋ぎ直しの働きを奪還するか
さまざまな情念の襞(ひだ)を表出する言葉を,朴訥(ぼくとつ)にどう紡ぎ直してゆくか

政治は言葉。
敵意ではなく,納得の言葉をいかに紡いでいくか。