脱施設

脱施設が福祉の世界の潮流である。
にもかかわらず,ホームレスの方々に対しての福祉事務所の対応は「宿泊所」の一点張りである。
生活保護を受けた元ホームレスの方々が宿泊所という場所を得られたことを,生活保護が機能している証左だと県の職員は言っていたが,脱施設という潮流を考えると,それは機能しているのではなく政策の貧困をあらわすものだと思う。
「普通の生活」は地域の中にしか存在しない。地域のアパートで自立して生活することを保障することこそ福祉の役割である。