牧原秀樹勉強会

大宮駅西口の牧原ひでき事務所で開催された牧原秀樹さんhttp://www.hmacky.net/の勉強会に参加する。参加者4名。
秘書の木澤さんから今後の地元事務所の運営について説明がある。11月1日から事務長が来て本格的に活動するとのこと。今はマッキー(牧原さんの愛称)の連れ合いとそのおばが地元事務所にいる。


牧原秀樹さん発言要旨>
今は特に党議拘束が悩ましい。障害者自立支援法案の採決での党議拘束。自分が当選する前に決定されたことで,法案の疑問点について,政策決定過程において,影響力を行使することができなかった。
痛みを感じる人でなければいけない。良心の呵責を感じる。
現在の国の政策決定は霞ヶ関自民党で行われている(ホワイトボードに図示して説明,佐藤誠三郎松崎哲久自民党政権中央公論社のような内容だった)。
自民党の部会や調査会で発言することで政策決定に影響力を与える。
柳沢伯夫さんや塩崎恭久さんと一緒に奮闘している。
政治家になることが目的の人や族議員も跋扈している(実名を挙げて説明)。
部会や調査会に来る前の段階で,影響力を与えられる議員になりたい。もちろん大臣でもよし。
国会はセレモニーにすぎない。採決のみ。自民党で決定されたことが修正されるのはまれ。
政治家は何をするべきか。以前この選挙区で当選した自民党の代議士は利益誘導を行ってきた(土呂駅を作った)。しかし,利益誘導を否定する枝野幸男さんが当選した。
政治家は当選しなければならない。いかなる方法で当選するかを考えると悩ましい。
埼玉県やさいたま市の問題に取り組むと言っているのは,特区的な方法で問題に取り組んで実績をつくりそれを全国に広めればよいと考えているから。少子高齢化,教育,治安など課題は多い。
北朝鮮に制裁しても日本の国益にならない。拉致被害者の人権を守る弁護士として被害者を救済するのは当然だと考えている。しかし,強硬派は右翼的な言辞を弄しているだけ。
経済制裁を行い北朝鮮に餓死者が出れば,日本と北朝鮮の関係はイスラエルパレスチナのような関係になる。
小泉首相靖国参拝国益を損なった。
自分は何度も靖国神社に行ったことがある。しかし,ヒトラーが祀られている教会にドイツの首相が参拝したらドイツ国民はどう感じるか。
アジア太平洋戦争で,日本が中国の加害者であることは動かしようのない事実。
20年来の念願でアメリカを排除した東アジア首脳会議,東シナ海天然ガス。日本の国益と密接な関係にある問題が暗礁に乗り上げてしまう。
(特に賛成反対の考えはなかったが,小泉さんは好きなので,「私は今回の形式の靖国参拝には賛成だ。」と言ったのですが,牧原さんの考えには敬服した。たとえ小泉さんの行動でも自らの信念を持ってはっきり反対の主張を行っている。福沢諭吉のいう「惑溺」がない。「他者に対する想像力」を持っている牧原さんの知性にふれて,自らの浅はかさを恥じた。)


有意義な2時間であった。事務所の雰囲気も自由闊達という感じだ。
牧原さんは,何のしがらみもなく自由に発想する有為の人材であると思う。政治に対する素人的な感覚がまた良い。