政治学

昨日の講義は「政治学」でした。
担当は東京大学社会科学研究所助手の上神貴佳先生です
本講義の視座と題して,新制度論的なアプローチが説明されました。合理的な個人を前提として,ルール・制度が構築される/構築していくという考え方です。
個々のアクター(政治主体)の行動を政治システムの総体として考えるそうです。
ここで,政治システムの機能とは価値の権威的配分です。
社会科学の特質として,認識と分析対象が不可分に結びついていることが説明されました。私たちは有権者として政治の主体であるが,一方で分析者としては政治の客体であると。
すなわち「主観」的な認識枠組みによる事実の取捨選択を通じて「客観」性が損なわれると。したがって,政治学は実践の学問である。
「もっともらしい論理」と「確からしい事実」が政治を学問として考えるときの作法として必要だとおっしゃっていました。
講義の最後には紙を配られて,講義についての感想や意見を書くようにいわれました。講義の教育効果について責任感を持っておられるようで,それにもとづいて,受講者に対してフィードバックを行うそうです。