借りてきた本

木村涼子『学校教育とジェンダー勁草書房,1999年.
教育社会学や「教育とジェンダー」の教科書のような入門書だ。
平等主義とセクシズム,かくれたカリキュラム,エスノグラフィックな実証研究,ジェンダーと階層,女性性に向けての主体の形成(「つくられる客体」としてのみ見るのではなく,みずから「成る主体」として見る。)
はじめての知識や視点が多く読んでいてワクワクする。


苅谷剛彦*1『大衆教育社会のゆくえ』中央公論新社,1995年.
すでに特定の社会階層の寡占状態となっていた
階層とむすびついた財力以外の要因が東大入学までのチャンスを強く規定している(65)


苅谷剛彦『階層化日本と教育危機』有信堂,2001年.
「はじめに 危機は二重に存在する」はまるでマルクス・エンゲルス共産主義者宣言』太田出版のようで,強く社会を告発している。

だれの意欲が低いままなのか,だれの学びが阻害されているのか

学習意欲の低下は特定のカテゴリーの子どもに顕著な現象

*1:『知的複眼思考法』(講談社,1996年)を読んで,私は,それ以前はハウツー的な方法を避けてきたのですが,知的複眼思考法という方法論とは何かを学んだと思います。野村克也氏の野球解説を聞いて方法論の大切さを学びました。