2004年 アメリカ大統領選挙

新聞の記事で印象に残ったことばをあれこれ
アメリカでは有権者の分断が固定的
ブッシュは宗教右派の動員に成功,ダメージコントロールが有効だった
選挙中は封印されていた「イラクの戦争はほんとうに成功したのか。」という議論が共和党内部から出てくる可能性
共和党は投票マシンである教会のネットワークを使う
宗教的な人たちと世俗的な人たちとの違い
お互いの価値観の違いであり,中間を取って妥協することが難しい
「自分が信じたいものを信じている」のが今の状況

西崎文子(アメリカ政治外交史)さんは朝日新聞(2004年11月4日・夕刊)でケリーとブッシュを対照的に描き出していた。

ケリー  失敗を直視することによって長期的な展望の活路をひらく
ブッシュ 失敗を放置したまま,惰性に身を委ねて最後の審判を待ち受けるか


ケリー  多様な価値観がぶつかり合う場と捉え,共存の道を探ることによって統合を生み出そうとする
ブッシュ 自らの信念を「アメリカの価値」と同一視し,これを正義に置き換えて社会全体に広めようとした


ケリー  少数派の権利の擁護をアメリ憲法の根本に見出す
ブッシュ 信仰心に裏打ちされた信念の強さを売り物として異質な意見を封じる


ケリー  世界の多様性に敏感であり,アメリカの単独行動主義が同義的にも戦略的にも危険
ブッシュ 国際社会にアメリカの価値や理想をたたきこむ,従わない国は切り捨てる

そして,現実にはフランクリン・ローズベルトが当選した選挙で,ユダヤ人を迫害する大統領が当選する小説を引き合いにしながら,ブッシュが当選した現実が,「仮想」の現実よりも明るいものであるという保障はないと結んでいる。